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CONCEPT

日進月歩の歯科医療ですが、CAD/CAMはさらにその流れを加速させています。しかしデジタル化がどれだけ進んでも、最終的にいちばん大切なのは人。だからこそ当社では、コミュニケーションに重点を置いています。大所帯の会社ですが、心の通わない大量生産はしません。先生の治療方針や患者様の口腔内を把握し、連携を密にしています。たとえば、指示書通りの素材では強度が担保できないと歯科技工士が判断した場合、先生に報告して代替案を出します。指示書通りつくっていたほうが、生産性は高いでしょう。だからといって患者様に不利益が生じる可能性を看過することは、医療従事者としてできません。私たちがつくっているのは、「モノ」ではなく「人工臓器」。このことをつねに念頭に置いています。
CAD/CAMの性能を最大限に引き出すのは、10年以上の臨床経験
坪井 大樹
九州医療専門学校技工科を卒業/早稲田トレーニングセンターを経験/西山歯研(現 株式会社ZOO LABO)へ入社/架工課へ配属された後、CAD/CAM部門設立に伴い、CAD/CAM技工に携わる/デジタル架工課(CAM/CAM部門)部門長に就任
私は技工士になってから18年臨床で技工物の製作に携わってきた経験をデジタルの技工物に反映できるよう技術指導等を行っています。これから口腔内スキャナーの普及等で益々デジタル技工の必要性が高まってくる中、患者様、先生に納得していただける生命のこもった技工物をお届けできるようにチーム一丸となって取り組んでいきます。
WORK MV
CAD/CAMを担当するようになったきっかけは?手作業の裏付けがあってこそ。
CAD/CAMを導入したとき、「やってみないか」と代表に言われたのがきっかけです。当時は若手だったから、新しい技術に馴染みやすいと思われたのかもしれません。でも最初は、正直不安でしたね。やっぱり技術職としての誇りがあったので、デジタルには若干抵抗がありました。ところが実際にやってみると、技工のキャリアが活かせるとわかりました。細かい調整になると、デジタルだけでは不十分。最終的には人の手が必要です。効率化をしながら技術を発揮できるのなんて、ある意味もっとも理想的と言えるかもしれません。CAD/CAMを歯科技工士の脅威だという考え方もあるようですが、ここまで培った技術がそう簡単に負けることはないと考えています。
ドクターにはどんな提案をしていますか?「プロの追求」の精神で。
まずは、先生の診療スタイルや好みの材料を把握することが大前提です。そのうえで指示書を見ながら必要に応じて提案をしています。たとえばある先生は審美に力を入れていて、指示書には透明感のあるフルジルコニアを使用するように書かれていました。ところがデザイン中、指示書通りでは破損のリスクが高いことが判明。すぐに先生に電話を入れ、透明感、強度、価格を両立できる別の素材を提案しました。技工物が破損すれば先生の看板に傷がつきますし、なにより患者様を危険にさらしてしまいます。指示書通りにつくっていれば先生からのクレームはないかもしれません。でもただのモノづくりではなく歯科医療に関わっているという責任感を持って仕事をしています。
チームはどんな雰囲気ですか?取り入れる姿勢なら負けない。
向上心があるメンバーばかりで、普段から自主的な勉強会やディスカッションを行っています。最近は、研磨やインプラントのデザインについて教え合いました。私は新人の育成も任されているのですが、若いスタッフの成長はうれしいですね。たとえば、CAD/CAM冠の調整を担当している新人スタッフ。作業ひとつひとつの所要時間をメモにとり、時間を意識して仕事をしていたんです。短時間で成果を出せるようになるのは、歯科技工士の共通の課題。早くも心がけているのを見て、ジーンときてしまいました。もちろん、私自身の技術向上も欠かしていません。当社は社外でのセミナーや勉強会の参加を推奨しており、私もマスターセラミストスクールのCAD/CAMコースで学んでいます。