2015年10月17日18日、イボクラ―ルビバデントの東京本社内で行われた「BPSテクニカルコース」に
ZOO LABO義歯部の南雲が参加しました。
義歯部 : 南雲 貴義
10/17、18日の2日間、イボクラ―ルビバデントの東京本社内でBPSデンチャーのテクニカルの認定を受けるためのコースを受講してきました。
この認定を受ければ、BPSデンチャーを製作する権利が与えられるので、より付加価値の高い仕事をすることが可能となります。BPSデンチャーとはBiofunctional Prosthetic System(生体機能的補綴システム)の事でイボクラール社が世界に誇る精密義歯のシステムです。当ラボではすでに国際認定ライセンスを取得し活躍している技工士がいるので、BPSのシステムを用いた精密義歯を製作することが可能です。しかし、BPSの受注も徐々に増えてきたので、2人目の認定技工士をと、私も動き出したのです。
私は以前は、BPSデンチャーはそれほど関心も無く、吸着義歯への1つのアプローチ位にしか考えていませんでした。しかし実際に認定技工士における模型に対しての診査、診断法や印象採得の手順、咬合調整の方法等を勉強させてもらっているうちに、これは「日々の臨床に必ず役に立つ」と思い受講することにしました。
1日目はまず午前にBPSの考え方や、クリニカル、テクニカルサイドの製作ステップをスライドや動画で説明して頂き、すぐに実技へ。模型の合理的な解析法から個人トレー、マウンティングまで行いました。お昼を挟んで午後からは排列。模型に具体的な指標もあり排列基準も決まっているので簡単!、と言いたいところなのですが、いつもと勝手のちがう不慣れな排列法に少し苦戦してしまいました。前歯部のチェックを受けたところで1日目終了。もうクタクタです。
2日目は臼歯部の排列からです。下顎をしっかり基準にそって並べて上顎へ。咬合紙を使ってしっかりとセントリックコンタクトをチェックして午前で実技終了です。その後は今回の講師である岩城謙二先生の臨床ケースを用いた貴重な講義を受けていよいよ運命の筆記試験へと向かいました。結果は、2日間の復習する時間が十分にあったことと講師の岩城先生やスタッフの方々の配慮のおかげでなんとか合格することができました。
しかし本当のスタートはまさにこれからなので、まずは立会いの立ち合いから始めて、臨床経験を増やし、少しでも多くの患者様を笑顔にしていきたいと思います。