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レポート

HOMEREPORT 〉 PSD設立20周年記念講演会
  • 2015.08

    2015年8月29日30日、両国の国際ファッションセンタービルで行われた「PSD設立20周年記念講演会」に
    ZOO LABO義歯部の杉山、架工部の小浦が参加しました。

     参加者:  義歯部 / 杉山 ・  架工部 / 小浦

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    義歯部 : 杉山 健太

    8月29日30日の二日間、PSD設立20周年記念講演会に参加し、二日間で9人の講師と盛りだくさんの内容でとても勉強になる会であった。
    どの先生も『コミュニケーション』の重要性を話していたのが印象的で、歯科医師と患者、歯科医師と歯科技工士、歯科技工士と患者というように、治療のゴールを携わる人たちが共有してゴールまでの道のりで活発な議論が必要であると感じた。他にも技工士はまずは歯科医師に選ばれること、選ばれない限り始まらない、チャンスをつかむかつかめないかはその人次第、そのためには素晴らしい技術を売るための営業力も併せて大切になってくる、ということが印象的であった。
    関先生・岩渕先生の義歯の鈎歯(サベイドクラウン)の話で、咬合力を歯牙の長軸方向に伝えることの重要性や鈎歯にかかる維持装置の必要アンダーカット量を考慮した外形の取り方、更にはサベイドクラウンを製作する際の模型の作り方など総合ラボZOOLABOにはためになる話がたくさんあった。

    川島先生や桑田先生のお話はすごいの一言に尽きる。今日の歯科技工界の基礎を作ってきた先生方は言葉一つ一つの重みが違う。私も自費技工を主に担当するものとして目の前の模型と全力で向き合い、妥協のない技工をしなければいけないと感じた。

    会場入り口付近には技工に関する様々な器具・機材が展示していて休憩時間等はテーブルクリニックもありかなりの熱気であった。

    架工部 : 小浦 大樹

    8月29~30日に「超高齢社会の欠損補綴の未来」をテーマとした日本補綴構造設計士協会の学術大会に参加して来ました。私はまだ技工歴四年と短いですが、学生の時はよくこのような講演会に参加し知識を得ようと努力していました。しかし今は自分の仕事をこなすので精一杯であまり参加できずにいましたが、今回会社の先輩の杉山に声をかけてもらいこの講演に参加することを決意しました。

    講演が始まる前に各材料メーカーでのワークショップがあり、私は名南貿易のレーザーマスター200を拝見しました。現在私が使用しているレーザーと比較すると、全くの別物のレーザーと言う印象でした。出力やレーザー照射速度諸々が大幅に違い、使い勝手も良く、誰もが気軽に試してみたくなるような簡単さを感じ、臨床などにも大変役にたつと思うものでした。実際にレーザーを使わせてもらうことも出来たので試しに打ってみたのですが、本当に良かったです。

    最初の講演は技工技術とは関係ありませんでしたが、コミュニケーションの大事さ、それを相手にどう受け取ってもらうかによって自分のスキルをようやく発揮できるのだと改めて認識させられた講演でした。これからは私も自ら積極的に色々な方(ドクター・衛生士・社内スタッフ)とより一層コミュニケーションを取り、コミュニケーション能力を高めてスキルにつなげたいと思います。また、 最後の方の、これから後輩育成などに生かせるような言葉が大変身にしみました。この講演は若い人が聴くと仕事への向き合い方が変わるのではないかという良い講演でした。
    ドクター、衛生士、テクニシャンの方々が講演をし、また参加もされていてやはり知識をつけることは本当に大事なのだと再認識させられました。知識をつけるということは患者様の為であり、何より自分の為になると、この講演で教えていただきました。

    村岡秀明先生の講演は先生自身の口腔内の講演でした。自分にデンチャーが入っていないと患者さんに説明がつかないということで、自身の大臼歯を抜いて口腔内にパーシャルを作ることにしたそうです。 その映像を抜歯から完成まで全て撮影していて、すごくわかりやすく説明していただきました。義歯も適合が重要な要素になります。 先生ご自身の体験なのでものすごく納得させられました。保険のレジン床を作った際にレストが先にあたり、側方運動させる際、その部分だけでガイドしてしまい痛くて入れられないそうです。一方でレストがないと義歯が沈んでしまい、ベロで上げ下げをしていると粘膜があたって痛くなってしまうそうです。 意外とおせんべいは食べられるけど、家に帰って繊維のあるものを食べたりすると全然違う印象が生まれるとのことでした。

    関克哉先生の講演は私が今回メインとして聴きたかった講演です。 私が最初に関先生を知ったのはinitialのインストラクターとしてでした。今回の講演を聴いて関先生がトータル的に最初から最後(模型から立会い、ファイナル)まで行うトータルスペシャリストだということを実感しました。今回は臨床を交えたお話でテクニックなど詳しいお話はなかったのですが、先生が技工に向き合う情熱や考え方が素晴らしく、自分のモチベーションが上がることに繋がりました。私も先生のようにトータルにできるようになりたいので、この講演を聴けて本当に良かったです。

    岩渕先生の講演は臨床におけるポイントを説明していただき、パーシャルにおけるマウスプレパレーションの大事さ、マウスプレパレーションをすることでパーシャルを作りやすく長く持つように適合がよく仕上がるようにできることや、クラウンブリッジが考えられることを説明されていて大変勉強になりました。また川島先生への信頼が厚く、本当に信じきって自分がやれる事を全てやり、そこでイレギュラーがおきても先生が対応するのですごくお互いが信頼しているのだと思いました。

    佐藤幸司先生は20分という短い時間の中で大変幅広い内容を講演されており、正直私には難しい部分もありましたが、義歯をやるには解剖学、発生学、クラウンブリッジなどいろいろな事を考慮せねばならず、とても難しいというのがわかりました。

    桑田先生はメタルボンドを作り、世界に広めた第一人者です。アメリカでの講演も多く、第一人者なだけあり、大変豊富な知識と経験に裏付けて説明されていたので貴重な講演でした。その知識を試すために自分の口腔内を自分で作るという、偉業を行ってらっしゃいます。ジルコニアは本当に良いものか、天然歯よりも硬いものを入れて口腔内に異常はないのかというのを自らの口腔内で検証したとういことです。その結果、コンタクトの当て方、咬合の逃がし方によっては大丈夫だが、強く当たりすぎていたり干渉するようではジルコニアが割れる前に失活してしまったそうです。こういったことが世界中から尊敬されている理由であり、今なお世界を飛び回り仕事している理由なのだとおもいました。最近私はIPS e.maxを用いた技工を業務で行っているのですが、自分の中で「歯列に調和し格好いい咬合面」をつくっていました。正直そこを深くは考えていませんでしたが、桑田先生は溝の入れ方で咬合の逃がし方、当て方に繋がると仰っていたので本当に勉強しなければならないと落胆しました。

    両日を通して感じたことは、みなさん共通して患者様の事を第一に考え、クラウンブリッジ・デンチャー関係なく最善を尽くし、自分の持ち得る最大限のスキルとコミュニケーションを活かし、関わる全ての歯科医療従事者と連携を取りながら患者様の要望に応えていくということです。これは大前提なのですが出来ている人は少なく、私もこれからはスタッフ、先生方とコミュニケーションを積極的に取り自分のスキルと知識を上げて患者様の事を考えられるようになろうと本当に思いました。

    今回の大会はスキルの細々としたアドバイス等は少なかったのですがみなさんの臨床症例や臨床現場の患者様の声、またドクター衛生士の方々が技工士に向けてのアドバイスをしていました。今回の議題でもある超高齢社会の補綴の未来というのは、デンチャーが主立って活躍するとは思います。しかしクラウンブリッジが絡む症例も少なくないので、やはりクラウンブリッジと情報を共有し、デンチャーとクラウンブリッジ両方の視点から立ち向かわなければいけないと私なりに感じました。
    久し振りの講演会の参加となりましたが、本当に有意義な時間でした。正直、まだまだ臨床に活かすには自分のスキルと知識が低いので、これから臨床のなかでもいろいろと試行錯誤し、成功と失敗を繰り返して先生方のように患者様を喜ばせられる日が来るよう精一杯努力をしたいと思います。