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レポート

HOMEREPORT 〉 アイキャストワールド2015
  • 2015.05

    2015年5月24日、永田町にて行われた「アイキャストワールド2015 ~歯科補綴臨床に磨きをかける~」に
    ZOO LABOの井口、上杉、大澤、佐藤涼が参加しました。

     参加者:  義歯部 / 井口、上杉、大澤、佐藤涼

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    義歯部 : 井口

    私は3つあるコースのうち、部分床義歯のコースを受けた。最初は佐藤先生の講義で、特に印象に残ったのは「発音」についての内容だった。発音は唇や舌の微妙な位置関係で構成されており、そこに異物(義歯)があると発音が著しく困難になる。正直な話、自分は今まで『義歯が原因で発音しにくくても、そのうち慣れる』と考えていた。しかし人によっては、特定の場所に分厚い義歯があると、一部の発音が全く出来なくなる事もあるという。この辺は『義歯を入れた事のない人間が義歯を作っている』ための弊害なのだと思う。
    なので発音に影響する箇所は可能な限り薄く、移行的にする必要がある。この事は義歯だけではなく、マウスガードの製作にも役立ちそうです。
    次は林先生の講義で、ノンメタルクラスプデンチャー(以降ノンクラ)についての講義を受けた。主にドクター向けの内容で、より良いノンクラを製作するには、まず残存歯の前処置が重要だという事です。いきなりノンクラ製作に入るのではなく、バイト高径、対合歯の歯列、鉤歯の形態等を考慮して問題点を修正してから製作する等の工夫が必要ということです。
    最後は谷田部先生と中村先生の講義です。印象に残ったのは技工士とドクターとの意思疎通についてです。ドクターの設計について技工士側で認識する『リスク』『製作要件』『調整と着脱のコツ』をしっかりとドクターに知らせないと、ドクター並びに患者様にも迷惑をかけてしまう。情報共有のタイミングは個人トレー製作の時にするのが理想的。トレー製作時なら鉤歯のレスト座追加などの形態修正が可能。

    全体的にチェアサイドでのノウハウが詰まった内容でした。
    技工士の自分にとっても大変勉強になる内容でした。今後、さらにより良いノンクラを作るためには、ドクターとの協力関係が重要だと感じました。今後は、ドクターとの関係を強化し、協力してより良い補綴物を作っていきたいです。

    義歯部 : 上杉

    5月24日(日)に行われたアイキャストワールド2015に参加してきました。
    今回のセミナーは全部床義歯、部分床義歯、歯冠修復と講演が別れており、各3限づつ先生方々が講演して下さるスタイルで、今回自分は全部床義歯、部分床義歯の講演を中心に受講して参りました。

    1講演目、村岡秀明先生による講演、ムービーケースプレゼンテーション、総義歯の維持安定をどのように求めるか。その原理と理由。
    村岡先生が御自身の医院で行われた総義歯の患者様をテーマに動画を交えて村岡先生の絶妙な話術の楽しい講演を聞く事ができました。村岡先生はコピーデンチャーを用いて印象採得する方法をしており、旧義歯のバイトがシッカリしているものなら最高の個人トレーになるという内容です。中心位で閉口しながら辺縁をシッカリ再現する印象方法を動画で見る事ができ、技工士は実際印象をとりませんが義歯の外形についてとても勉強になりました。
    2講演目、菱山実先生による、明日から役に立つ総義歯排列、リンガライズドオクルージョンを中心に。
    従来のフルバランスドオクルージョンではなく、なぜリンガライズドオクルージョンが良いのか?というテーマを中心に技工士である菱山先生の臨床経験を元に理想的な排列と方法と理由をわかりやすく御話していただきました。余談で現在の技工士環境や将来へのあり方など、同じ技工士としてとても共感出来る御話をなさっていて、「私も昨日は朝方3時まで仕事をしてまして…」と言いながら、熱く「技工士を続けてください!」とおっしゃっていた姿がとても印象的でした。いつか菱山先生のラボに見学に行かせて頂こうと思いました。
    3講演目、最後の講演は谷田部優先生、中村恵章先生による、歯科医師と歯科技工士の連携を探る、ノンメタルクラスプデンチャーでみる満足される義歯とは。
    実際に10症例の臨床ケースを元にデンチャーの設計、制作を考えるということで事前に10症例の口腔内写真と設計記入出来るプリントが用意してあり講演が始まるとその10症例にどのような義歯を制作したか、完成義歯の設計と口腔内写真のプリントが配布され様々なケースにどのような方法と設計でデンチャーを制作したのか、1症例づつ解説していただきました。ケースによっては技工サイドだけでは良いものが出来ず、マウスプレパレーションが必要になり、この時ドクターと連携して最適の方法と設計を提案し治療を進めていく事で患者様を笑顔にできる義歯が制作できる。患者様に満足していただくデンチャーを作るにはドクターとの連携でより良いものが出来る事を再確認しました。
    中村先生は自分の専門学校時代の恩師でもあり、講演前後でお久しぶりの挨拶から近況報告まで楽しい御話も出来き、とても有意義な1日でした。
    明日からの技工に早速生かしていこうと思います!

    義歯部 : 大澤

    5月24日にアイキャストワールドに参加してきました。「歯科補綴に磨きをかける」をテーマに全10名の講師の方による総義歯・部分床義歯・歯冠修復の3会場に分かれて同時間に3会場別々な分野での公演があり1日を通して行われました。私は午前総義歯、午後総義歯、部分床義歯と3公演を聴講させて頂きました。

    午前に行われた村岡 秀明先生による「総義歯の維持安定をどのように求めるか」という内容の公演はとても興味をひくもので、可動粘膜が多い場合の義歯製作において先生がやられている製作方法によって作られた義歯の吸着は素晴らしく、安定性も高かったのが特に印象に残りました。ムービーケースで行われた公演でしたので、患者様の口腔内の状態、患者様が求めている義歯、求めている内容で製作された義歯を装着された患者様のリアクション。チェアサイドで行われている事が動画で見れた事により、我々技工所勤務の技工士が普段見る事のできない事が見れ、先生の行われている義歯製作方法が分かり大変勉強になりました。

    午後に行われた菱山 実先生による総義歯配列の公演も素晴らしく技工士目線からの総義歯配列に対するアプローチの仕方や人工歯選択等勉強になり早速弊社でも菱山先生が使われている人工歯を取り寄せ、排列方法を研究しています。

    今回の公演会に参加してチェアサイドや技工士目線での日々の製作で講師の方がどのような所に注意し義歯製作を行っているかについて大変勉強になりました。学んだ事を日々の製作に活かせるようにして行きたいと思います。

    義歯部 : 佐藤 涼

    5月24日にJA共済ビルカンファレンスで開催されたアイキャストワールド2015に参加してきました。アイキャストワールド2015では総義歯、部分床義歯、歯冠修復の3会場に分かれ、計10名の講師による講演が行われました。また、歯科技工士による臨床のポスター発表やアイキャストの製品の展示も同時開催されました。講演は三部構成になっていて各会場を自由に移動して聴講できるようになっていました。

    私は一部では総義歯の維持安定をどのように求めるかを講演してくれた村岡先生を聴講しに行きました。村岡先生の講演では義歯の維持安定を求めるために人工歯を並べる理想的な位置や患者の身長別に計測した咬合口径から割り出せる咬合床の高さなど、基本的な知識から技工サイドではわからない知識を冗談など混じえてユニークに講演してくれて聞いてて面白い講演でした。なかでもコピーデンチャーを使って総義歯らしい形にシリコンで型取って噛めるデンチャーにしていく動画には感動しました。

    二部では技工士でラボを開業している菱山先生の総義歯排列の講演を聞きました。菱山先生の講演では先生が臨床で体験してきたことを主に講演してくれました。日本人にリンガライズドの排列で並べると食物の流れが頬側に向かい咬んてる感じがしなく、米をすり潰せないことを初めて知りました。学者が100%リンガライズドでOKと言っていても目の前で噛めないと言っている患者がいれば意味がないというのは特に印象に残りました。

    三部ではノンクラスプデンチャーを通して歯科医師と歯科技工士との連携がどうあるべきかを聴講しました。スライドで、ある歯科医院から技工所への指示書が何枚か例にあげて説明されてましたが、先生から技工士への確認書になってしまっていたり指示内容が欠けていたり中には全く書かれてないものがありました。リスクや製作条件などの情報提供は完成時の義歯の確認ができるしコミュニケーションの向上にも繋がるので、本当に患者さんに喜んでもらえるような義歯を作るためには情報の共有が大切であることが改めて大事だと思いました。

    今回の講演で学んだきたことを普段の技工に活かして少しでも自らの技工のクオリティや効率の向上に繋げていけるよう精進していきたいと思います。