404

REPORT
レポート

HOMEREPORT 〉 BPSエステティックデンチャーを極める
  • 2015.04

    2015年2月28日、3月1日、21日、22日、4月25日、26日の6日間、ICDE東京にて「BPSエステティック
    デンチャーを極める」にZOO LABOの杉山が参加しました。

     参加者:  義歯部 / 杉山健太

    yohaku.jpgreport-2015este01.jpg

    <内容>
    ・第1回 2月28日…人工歯排列・歯肉形成 / 3月1日…歯肉形成完成・試適
    ・第2回 3月21日…重合義歯の咬合調整・デンチャーカラーリング準備 / 3月22日…Nexcoを用いたデンチャーカラーリング
    ・第3回 4月25日…講義 / 4月26日…セット後の咬合調整

    義歯部 : 杉山 健太

    BPSエステティックデンチャー6日間の『BPSエステティックデンチャーを極める』に参加させていただいた。本コースは日々のBPS(Biofunctional Prosthetic System-生体機能的補綴システム)の臨床でタッグを組む相澤先生と岩城技工士による、マウントからセット時の咬合調整までのマスターコースとなる。
    宿題として送られてきた模型をBPSの通法通りにマウントを行っておき、1回目を迎える。第1回目は人工歯排列から歯肉形成、試適まで行う。排列試適では咬合器ごとクリニカルサイドにもっていき患者様にも見てもらうことになる。BPSは自費診療なので、マウント後に必要最低限の水を使用しながら耐水ペーパーがけをし、見た目もしっかりと仕上げ、患者様にこの時点から保険の義歯とは違うと思わせることが重要となる。(画像は耐水ペーパーがけ前)

    BPSエステティックデンチャーマウント後の模型に基礎床(本ケースではイボレン使用)を圧接し35℃の水中下で10分加圧し基礎床の適合を高める。これは口腔内に試適する際、適合の良い基礎床で試適しないと落ちたり浮いたりしてしまい試適ができないので大切な工程である。
    本ケースはアングル2級で下顎の頬小帯が歯槽頂付近まで入り込んでいて辺縁封鎖を壊す可能性があるので臼歯部排列時に1歯1歯の歯軸を考え排列することが重要になる。更に顎堤の吸収具合を判断し、より吸着が増す方向に歯軸を設定し排列していくことも併せて重要になる。逆を言えばそれらの判断を誤り吸着安定する方向と逆に排列すると装着時に吸着しても機能時に吸着が落ちることがある。これらの1歯毎の軸を意識する排列は認定コースでは学ばないアドバンスな内容なので勉強になった。本マスターコースでは、BPSのガイドラインに則って排列し両側性平衡咬合のリンガライズドオクルージョンが基本となる。これはセット時の咬合調整のやり易さも考慮した結果によるものである。歯肉形成は機能印象体の唇・頬側コアと舌側コアを当てながらスペースを確認し過大豊隆にならないようにし口腔内で包み込まれるイメージで行う。
    report-2015este04.jpg実習の1コマ
    試適でOKであれば重合となる。
    重合作業は、2回目までに宿題としてすませておく。機能印象で採られた形そのままに重合することが完成義歯の出来を左右するので重合はとても重要である。イボカップ・イボベース・パラジェットと様々な重合システムがあるが使用者がそれぞれの特性を理解し使用石膏等を判断することが肝心になってくる。
    BPSエステティックデンチャー正確に重合されたものは排列試適時と同じ咬合接触点を示すBPSエステティックデンチャー咬合器上で調整終了時の咬合面観次の第2回目では重合後の咬合調整からデンチャーカラーリングまで行った。重合後にリマウントし、中心咬合位・イミディエイトサイドシフト・限界運動・前方運動の順に調整を行う。

    咬合調整が終わるとキャラクタライズになるので唇側コアを採り必要に応じてカットバックし表面処理を行う。本セミナーで使用するキャラクタライズ材はイボクラのSRネクスコで、硬質レジンであり未処理では床用レジンのPMMAとは接着しない素材なので表面処理が重要な工程になる。キャラクタライズ材の築盛はカットバックの量やネクスコの量で色味が変わってくるので削り過ぎない・盛り過ぎないがポイントになる。自分で行った歯肉形成をイメージしながら過大豊隆に注意しながら築盛を行う。
    キャラクタライズ後の研磨作業は宿題として自社で行った。
    キャラクタライズ・研磨終了時キャラクタライズ・研磨終了時
    BPSエステティックデンチャー左:岩城先生 右:杉山3回目は講義およびセット・咬合調整である。
    セット時の咬合調整も重合後の咬合調整と同じ手順にて行う。咬合器上で直線的な運動の調整は済んでいるので口腔内では義歯の動きを手指や目視で確認しながら細かい早期接触を削除していき、動きがなくなるよう調整していく。ここで排列を行った技工士と口腔内で調整する歯科医師が同じ咬合調整をイメージしていないと調整どころか咬合破壊になりかねない。そのため歯科医師・歯科技工士間のコミュニケーションが非常に重要になってくる。土日3回、計6日間のコースはこれで終了となる。
    本セミナーでは志の高い仲間と出会うことができ更に自分自身の義歯製作のレベルアップに繋がった。BPSを含めた自費義歯を高い完成度で提供するには技工士としての知識と技術、それらの応用が必要不可欠であるといえる。ここで学んだことを社内で共有しZOO LABOの義歯の底上げに繋げていきたいと思う。
    report-2015este09.jpg講師の岩城先生・相澤先生と杉山yohaku.jpgエステティックデンチャー皆で集合写真