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REPORT
レポート

HOMEREPORT 〉 第6回日本デジタル歯科学会学術大会 第1回九州オールセラミックを語る会 | 株式会社ZOO LABO(ズーラボ・ずーらぼ)歯科技工所~zoolabo~
  • 2015.04

    2015年4月25日、26日、福岡国際会議場にて行われた「第6回日本デジタル歯科学会学術大会」「第1回九州
    オールセラミックを語る会」にZOO LABOの坪井、成田が参加しました。

     参加者:  CAD/CAM部 / 坪井、成田

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    CAD/CAM部 : 坪井

    4月25、26日と福岡で開催された日本デジタル歯科学会学術大会に参加してきました。
    参加されている方々が歯科大学の先生が多く、これからの日本の歯科がどのように進んで行くかを伺う事が
    出来ました。講演の内容は、インプラント、口腔内スキャン、フルジルコニア等の内容になっており、ノンメタル、
    ノン石膏モデルに時代が進んでいる感じでした。

    インプラントの外科用ガイドプレートの制作方法も診断用セットアップモデルのスキャンデータとCTデータを重ね
    合わせインプラントの埋入計画を行い、3Dプリンターでガイドプレートの製作を行っていたが平面設定を初期状
    態にした物は模型上での着脱が容易に行う事が出来ず、ガイドプレートの調整が必要ででした。しかし平面を
    任意に変更した物では調整が微量で済むようになり、今後ガイドプレートを製作する上で大いに参考にしていこ
    うと思いました。

    口腔内スキャナーも、これ迄ワックスアップにて製作されていた技工物にたいし、CAD/CAMによるデジタル化
    が歯科技工界でも広がりをみせている。ドクターの領域でも従来のアルジネート印象やシリコン印象にたいしデ
    ジタル化となる口腔内スキャナーが欧米では臨床に取り入られるようになり各メーカーの開発が盛んになってい
    る。口腔内スキャナーを用いれば、印象材を口腔内に入れる事が無くなり患者にとってもメリットになり、印象が
    デジタルになる事により石膏模型も3Dプリンターで製作されるようになり、模型の管理もデジタルデータで行わ
    れるようになってくるのではと考えられます。

    e-maxの製作で従来のワックスアップをしたもの、模型をスキャンしたもの、口腔内スキャンで製作した物を比較
    しても、従来の物は術者のスキルに製作物の善し悪しが左右されるが、模型をスキャンした物、口腔内スキャン
    をした物は製作物にバラツキが無く、口腔内スキャンを使用した物が精度が良く出来上がってきていた。
    また、口腔内スキャンを使用して製作したセラミックインレー(セレック)も製作後9年経過した物はチッピング等も
    見受けられず口腔内で安定しているのがみうけられた。口腔内スキャンは石膏模型と違い、印象材や石膏の寸
    法変化を受ける事が無いため、安定した技工物の製作が行えるようだが、スキャンを行う術者の熟練度並びに、
    デザインを行う者の熟練度も重要になってくるようである。

    今後CADでも今回の事を念頭に置き、来るべき口腔内スキャンに対応出来るべく準備を整え、他のラボよりも1歩
    も2歩も先に進めるようにデザイン力の強化、インプラントへの対応力、3Dモデルの製作に注力して行きたいと思
    いました。

    CAD/CAM部 : 成田

    4月25・26日に福岡国際会議場で開催された第6回日本デジタル歯科学会学術大会と、第1回九州オールセラ
    ミックを語る会に参加してきました。

    聴講した講演は口腔内スキャナーについての内容がほとんどで、やや歯科医師向けではありましたが、各メーカ
    ーからリリースされている(国内未導入含む)について知ることができ、企業ブースにて幾つか実物を見ることもで
    きました。

    各システムそれぞれ性能や価格に違いはありますが、ほとんどの講師の方が話されていたのは、どのシステム
    でも少なからずトレーニングは必要で、「導入すれば最先端の治療ができる」というわけではないということで、
    それはラボサイドでCAD/CAM技工を行う技工士に対しても言えることだと感じました。
    また、デジタル歯科学会ということもあり、インプレッションフリーやメタルフリーという流れが強く感じられました。
    しかし、オールセラミック故の問題点もあり、素材及びシステムの選択が重要且つ難しくなると思います。
    現状では印象材を用いた印象採得の方が多いように思いますが、歯科以外で爆発的にデジタル化が進む世
    の中をみると、これから口腔内スキャナーを含め歯科のデジタル化も加速していくのではないかと思います。
    そういった時代についていけるよう、今後もセミナー等に参加していくと共に日々の業務で経験を積んでいきた
    いと思います。