9月6日7日と二日間に渡り、グランドプリンスホテル新高輪 国際館パミールで行われた
「ノーベルバイオケアシンポジウム2014」へ、ZOO LABOの10名が参加しました。
9月6日、ノーベルシンポジウム2014に参加してきました。
私たちCADの仕事もインプラント関連の仕事も増えてきておりインプラントの需要が ますます増えてきているのだなと実感しております。
今回のシンポジウムで興味深かったのがガイディッドサージェリーです。
3D画像による診査、治療計画を行い補綴修復の観点からインプラントの検討が可能になってきました。
ガイデッドサージェリーとは、CTで得られた情報を元に、 インプラント埋入プランニングソフト(ノーベルガイド) で、より正確にシュミレーションを行いフラップレスの安全性を更に向上させた手術方法です。
ノーベルガイドを用いたガイデッド・サージェリーによって、通常では外科的侵襲が大きな切開をせざるを得なかったシビアな条件のケースにおいてもフラップレスを行うことが可能になりました。
このようにインプラントの埋入にもCADが深く関わってきています。
今後、さまざまな先生のご要望に応える事が出来るように日々精進して行きたいと思っております。
近年、インプラント治療は高齢化に伴い固定型のものから可撤型(オーバーデンチャータイプ)にも多くの対応が必要となっている事が分かり、社内でより一層義歯との連携が大切であると感じた。
印象に残った講演は、午前中の先生方のインプラント周囲炎で来院する患者様の再治療の方法についてでした。
痛みと炎症がインプラントの部分からするという60代女性患者様の上部構造左下6の形態がオーバーカントゥアでインプラントフィクスチャー周りの骨が1/2ぐらい下がってしまっている。最初の治療プランニングに問題があり、外した上部構造とカスタムアバットメントからはプラークがたくさんついて汚れていたそうです。歯肉に当たる部分の形態を間違えると患者様にとって辛い補綴物になってしまうので、気を付けて製作しなければならないと思いました。
どの先生もおっしゃっていたのが、ティッシュマネージメントとインプラントポジションについてでした。
この2つをクリアしなければ治療はうまくいかないようで、歯肉の形態やアクセスホールの位置などを気にしながら補綴物を製作しようと思いました。
これからのインプラント治療は3Dプランニングとティッシュスカルプティングで、患者様のプラークコントロールをする。CTと模型をデジタルで位置関係を合わせてパソコン上で設計してインプラントを打つ位置と上部構造を決定する時代になりました。
先生と技工士がコミュニケーションをとって、より正確な治療ができるようになり、インプラントを正しい位置で埋入できるガイド、ガイデットサージェリー(サージカルテンプレート)が出てきました。
最後に、ノーベルガイドの新しいサービスで残存歯があるケースで模型とデジタルを照らし合わせて設計するSmart Fusionの説明がありました。今まではラジオグラフィックガイドを作らないとパソコン上で設計ができなかったのですが、残存歯があり模型とデジタルデータが一致するものだけラジオグラフィックガイドなしで設計が出来るようになりました。
今回シンポジウムに参加して、インプラント治療はCAD/CAMだなと感じました。
◆参加公演
NobelProcera Implant Bridge の臨床実践 - 良好な予後のための考察 志田 和浩
◆内容の概要
PIB(プロセラインプラントブリッジ)とは上部構造のフレームを、チタンやジルコニアを削りだして製作します。
【適合が良い】
非常に精密な加工が可能なため、技術者の手による製作と比較にならないほど適合が良い補綴物が作成可能
【生体親和性が高い】
ジルコニアや純チタンなど、生体親和性の高い素材を使用
【失敗するポイント】
① 審査診断をしっかりと行わない
② プロビジョナルレストレーションの完成度
③ ファイナルのみのオーダー
④ ステップをきちんと踏まない
⑤ 技工料を値切る
審査診断:CTデータをもとに、コンピューターの3D画像でインプラントの埋入をシミュレーションし、精密な計画を立てます。CTスキャンと計画に基づく正確なデータをCAD/CAMにより、非常に精度の高いサージカル・テンプレートを作製します。
※サージカル・テンプレートとは、ラジオグラフィックガイドをコピーし、正確な埋入位置・方向を表示したスリーブが付与されたプラスチック製のマウスピースで、手術時に使用します。これにより、コンピューター上のシミュレーションが口腔内に非常に正確に再現されます。手術ではそのスリーブに切削器具を挿入するだけで、非常に簡単で正確な手術が可能となります。従来のようにレントゲンフィルム1枚で勘に頼った手術では正確な埋入は不可能です。
【感想】
審査診断から技工士が参加することによって、最終補綴物が製作しやすい位置を考慮したサージカルプレートを製作することによって最終補綴物が製作しやすく、機能的にも審美的にも優れた補綴物ができます。
その為にも埋入前から先生に相談をされる知識や信頼関係が大事だと感じました。
7日ノーベルバイオケアのシンポジウムに参加させていただきました。
オーバーデンチャーからAll_On_4までのアプローチを受講し、
普段扱っている模型以外の情報を知ることができました。
内容は専門的でわからないことだらけでしたが、
会場の雰囲気やいろんな先生方の考え方を聞けたので勉強になりました。
次回もこのような機会がありましたら参加させていただきたいです。
(無歯顎症例における戦略的アプローチ
‐オーバーデンチャーからAll-on-4まで)に参加させて頂きました。
インプラントを利用した無歯顎治療の選択肢について固定性補綴物からオーバーデンチャーまで多角的に検討するというテーマで進行していました。私は正直インプラントの知識は周りの方に比べると無知なので、すべての講義を理解できたわけではございませんでした。ただその中でも、インプラントの手術映像を拝見することができ、実際のインプラント手術の流れ・背景・難しさなどが映像を通して伝わってきました。また、素人の私から拝見させて頂いた率直な感想は、痛そうで失敗が許されない手術だと感じました。
それぞれの治療法に対する適応症例、利点、アタッチメント等を使用する際のポイントと注意点を理解するというテーマで進行していました。先生が先生にオーバーデンチャーを即時で行うか、そうでないかの問い掛けに私は即時で行わないの方が大半だと思いましたが実際には、即時で行うが41%でそうでないのが59%とうい結果でした。どっちが正しくて、どっちが悪いとかではなく先生の考え方で変わるものだと学びました。
今後もこのような勉強会に積極的に参加できればと思います。