歯科医療の進歩は目覚ましく、CAD/CAMなどのIT技術がどんどん入ってきています。ところが技工や治療以外の業務に目を転じると、まだまだ歯科技工所内の日常業務にはアナログな世界で保守的な傾向があります。そこで当社は管理業務のIT化にも本格的に着手。例えば、これまで医院様からの納品予定・受領の日程などのご連絡があった場合にはホワイトボードへ手書きで情報を書き込んでいましたが、ホワイトボードを電子化し、医院様名を手作業で入力することなくプルダウンで選択、自動的に住所や連絡先、デリバリーコース、担当営業が表示されるようになり納品日程のもれなどをなくす業務効率の向上を実現しました。総務部門、営業部門、SEの協力体制が敷かれているからこそスムーズに実現したIT導入事例のひとつです。
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営業部門へのサポートとしてセールスフォースを利用することで、営業職員同士の情報共有をスムーズに行え、スマートフォンにも対応した電子日報の導入により各医院様の情報共有だけではなく上司への業務報告も遅延なく行える環境が整えられています。
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技術導入と合わせてマインドの変化もイノベーションのひとつと考えています。歯科技工業は、クオリティを重視する職人気質の雰囲気があり、時間に対する拘りが希薄な点があり、これが長時間の労働などの労働環境の改善を阻害する理由のひとつとなっていました。当社では技工物のクオリティを重視しつつ個々の技工士にもタイムマネジメントの概念を理解してもらうことで業務の効率化を図ります。業務プロセス改善の必要性を認識してもらうため、指紋と静脈による勤怠打刻を行う勤怠管理システムの導入にも踏み込みました。
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ITによる業務効率化を図ることにより、各部門のリーダーは部下の労働時間を正確に把握することができ、業務のアサインメント、業務の分散を検討することができ、結果的に生産性の向上に繋げることができるようになります。決して「管理」にフォーカスしたシステムではなく、時間と効率を意識することでMAKE FREEDOMを実現することになると確信しています。