働きやすい環境が整うことで、技工物の質向上にもつながっています。また、時間にゆとりができることで、たくさんの中のひとつではなく、一人ひとりの患者様のことを見る時間が、前よりも持てるようになりました。忙しいとどうしても流れ作業になってしまうため、環境の改善は本当に大きな強みです。小規模な会社では難しい設備投資なども積極的に行っているため、歯科技工士としてはモチベーションが上がり、やりがいがあります。また、新しいもの、知らないものに対して、貪欲に求めていく姿勢を持ったスタッフが多く、チームワークも抜群。大規模な組織になってくると、部署間で壁ができてしまい、連携が取れにくくなるものですが、当社は社員同士の仲の良さはもちろん、そういったバランス面でも優れています。
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デジタル技工部 義歯課では、CAD/CAMを活用し、従来の職人技を大切にしながら効率化を図ることを念頭に日々製作を行っています。デンチャーが必要になるということは、なんらかの事情で歯を失ったということ。喪失感に加えて食事や会話という生活の楽しみにも支障が出てしまい、誰もが暗い表情をしています。そんな患者様にもう一度明るくイキイキとした毎日を取り戻してくれるのがデンチャーです。デンチャーを装着し、鏡を見たときの輝くような表情。あの笑顔をつくるお手伝いができることこそ、歯科技工士の存在価値です。
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以前は技術に走ってモノづくりに傾倒していた時期がありました。そんな仕事ぶりに見切りをつけ、離れていった先生方もいらっしゃいます。こうした過去の反省から、私たちは先生と患者様との対話を大切にする方針を固めました。ときに歯科医師と歯科技工士は主従関係と見られますが、私たちは「口腔内を見る視点が違う」と考えています。実際の口腔内を見ている歯科医師と、模型であらゆる角度から観察できる歯科技工士。それぞれの立場から意見を出し合い、ゴールを設定していく。このゴールが間違っていれば、どんなに技工物の完成度が高くても患者様の口腔内に合わず、健康に影響が出る可能性もあります。製作と同じくらい、その前の工程にも重きを置くのが私たちの方針です。
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これからはΠ(パイ)型(専門分野を2つ持つこと)の人材が求められると言われています。たしかに歯科技工の世界でも、技術力だけでは大差がつきにくいもの。でもコミュニケーション力と技術力を兼ね備えた人材は、そう多くありません。医療にはチームワークが必須で、社内のスタッフはもちろん、歯科医師や歯科衛生士、そして治療の主役である患者様の協力が本来必要なはずです。ところが歯科技工士はどうしても模型を前に黙々と手を動かす作業が多く、コミュニケーションが欠落しがち。そうした歯科技工士に足りない部分を補い、しっかりと相手の話を聴き、自分の意見を言える歯科技工士を育成しています。
モノづくりに必要なのは、技術はもちろん、プラスアルファ。
1年目より義歯課へ配属/6年目より義歯課リーダーに就任/5年目 BSP認定資格取得/9年目 デジタル技工部 義歯課 課長に就任
沼津歯科技工専門学校卒業後、いくつかの歯科技工所勤務を経て、株式会社西山歯研(現 株式会社ZOO LABO)入社Ivoclar Vivadent社のBPSテクニカル認定コース、同アドバンスコースなど多数のBPS関連のセミナー、認定コースを受講し、BPSデンチャーやデンチャーキャラクタライズなどの最先端の技術を習得。現在、デンチャー部門リーダーを務めつつ、デジタル技工技術を積極的に推進している。趣味はラーメン屋巡りで制覇したラーメン二郎店舗は20軒以上。
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