2016年6月5日、原宿デンタルオフィスにて行われた「Esthetic Explorers 定例勉強会」に、
ZOO LABO架工部の小河 正典が参加しました。
架工部 : 小河 正典
Esthetic Explorers 定例勉強会に参加して来ました。
今回は、原宿デンタルオフィスのDr.山崎 治氏、Dt.小澤 達也氏の講演でした。
「審美修復を成功させる為にラボサイドが必要な情報とその要件」 Dt.小澤氏
最近はどんどんとマテリアルが進化し、患者さんからの要望も高い事が増えてきているそうです。
そんな中で、我々製作サイドにとってはより多くの情報があった方がより有効的であると言える。
例えば、単冠1本の場合では、正確なシェード画像はもちろんの事、反対同名歯や隣在歯がしっかりと再現されている模型でなければならない。そして、正中が関係する6本前歯の様な場合は顔全体の写真があった方が製作をよりしやすくなるとのこと。
可能であれば、立会いをして患者さんからの希望をしっかりと聞き出す事や緊張している中での笑顔の写真ではなく、患者さんと対話を取るなどしてリラックスした状態での笑顔の写真を撮る事も大切だとおっしゃっていた。
「審美修復治療の診査・診断 診断用ワックスアップの活用法」 Dr.山崎氏
審美補綴を希望して病院に来る患者さんが求める歯の大きさ、色、形等に対して診断用ワックスアップを見せながら説明をするそうです。
そんな中で、患者さんの中には、診断用ワックスアップした模型ではイマイチ完成のイメージがわかないと言う意見もあるようで、そんな場合に有効な手段としてモックアップして実際の口腔内に入れてあげると患者さんもイメージがしやすいとのこと。また、幾つかのパターンを用意してあげる事もあるようです。
やはり多数歯になるほど高額な歯を入れる患者さんとのコミニュケーションは大切なんだと改めて実感した。技工側にとっても、作り直し等のリスクも回避できるので良い事だと思った。
よくある、患者さんの都合で完成を急がされるケースでも、プロピジョナルを入れて一発完成等を無くす事も、納得いただける補綴物を製作する上でとても重要な手段であるそうだ。