12月7日、秋葉原UDX Gallryにて開催された「2014 Esthetic Explores」のセミナーに
ZOO LABOの小河、佐藤 栄司が参加しました。
架工部: 小河 正典
12月7日(日)にEsthetic Explorers 特別講演会へ行ってまいりました。
前半の歯科技工士湯浅氏のメタルボンドの講演は普段自分達が使用している陶材と同じノリタケの築盛方法なので参考になることが多くあった。
*前歯の場合、側切歯には透明色陶材を少し多くする。
*マメロンもはっきり再現しない場合の方が多い。
*トランス前の内部構造は焼成時に溶ける事も想定して角張った状態にしておく。
*臼歯の唇側にグレー系のトランスを使用するとよい。
*単に艶を出すのではなく、残存歯に見合った艶にとどめる事も必要。
また、印象的だったのが、歯冠形態は患者さんの要望等が特にない場合、術前の形態をあまり変えないそうだ。
元々あった歯の形を考えながら形態を作っていくと、より自然感のある歯に仕上がるそうだ。
今まで自分は、綺麗に配列する事を気にしていたので今後はそこの部分も頭に入れながら形態をとっていこうと思った。
後半は歯科医師殿塚、渋澤両氏の顎関節、矯正治療の話でした。
歯科医師向けということもあって難しい話ではあったが、矯正治療により、機能、審美の両方が回復していくまでのシークェンスを見ることが出来、矯正治療の難しさ、凄さを知ることが出来た。
架工部: 佐藤 栄司
以前、会社で数回セミナーをひらいてくださった湯浅直人先生の講演を視聴しました。
今回は主に前歯部オールセラミックの考え方についてでした。
まず支台が変色歯についてのマスキングについて、マスキングはOBにオペークを混ぜた陶材を使用、全体的に変色した支台でも歯頚部側半分まででOK。切端側は透明感があるため、支台の暗さを利用するためマスキングはいらないとのことでした。
3~3番前歯でのオールセラミックのケースで、1本だけメタルコアのケースは色むらをなくすため、すべてのフレームにマスキングを行うことが必要。
オールセラミックの色合わせで一番大切なのは、フレームの選定マスキングが必須とのこと。
<内部ステインテクニックについて>
湯浅先生の場合、「トランスルーセント分割焼成法」を行っている。B.Eで焼成後内部ステインを行い、Tを薄く築盛後、内部ステインを行って、Tで築盛するという方法。
これによって内部ステインに立体感がうまれ、より自然観がうまれるとのことでした。
<形態、ツヤについて>
形態は例えば左上1を再現するケースで、その歯がもともとどういう状態だったのか、その歯のストーリーを考え再現することが必要。ツヤのコントロール支台では、見た目に誤差が生まれるため、ツヤを合わせることは必須。
今回、日本で一番といわれるセラミストの湯浅先生の講演を聞きました。
1本前歯、多数歯の審美補綴に考え方、行い方を参考に今後の臨床に活かしていきたいです。