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レポート

HOMEREPORT 〉 2014年10月 第7回日本国際歯科大会に参加しました | 株式会社ZOO LABO(ズーラボ・ずーらぼ)歯科技工所~zoolabo~
  • 2014.10

    10月11、12日の2日間に渡り、パシフィコ横浜にて開催された
    「第7回 日本国際歯科大会」(併設:第7回デンタルショー)にZOO LABOの7名が参加しました。

    参加者:  架工部/  小河正典 佐藤栄司 坪井大樹 成田貴行 行徳育美
    義歯部/  杉山健太
    営業部/  野口大輔

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    架工部: 小河 正典

    今回のシンポジウムで何人かの講演を聴かせて頂いたが、『歯肉との調和を目指した前歯部セラモメタルクラウンの製作』肥川先生の講演が私には印象深かった。
    補てつ物と歯肉との調和というと、やはりエマージェンスプロファイルの形態が重要になってくるのだが、歯肉縁下部の処理をSシェイプすることによって失われた歯間乳頭が蘇ってくる経過観察結果の症例を見た。早いケースでは一週間もすると歯肉に変化が見られる物もあった。ほとんどが一年から二年もすると本当に綺麗な状態の歯肉に戻ってきていた。
    ただ、実際は患者さんも少しでも早い段階での歯肉の回復を期待してしまうであろうから、きっちりとした説明をして長い年数がかかる事もあることを理解してもらわないといけないのだろうと感じました。
    勿論、しっかりと縁下形成した支台歯であることが前提条件になって来るのだが…。

    また、湯浅先生、林先生の陶材築盛の話も臨床に役立つ方法をいくつか聞く事が出来た。臼歯部唇側にグレー陶材使用、6前歯製作時のちょっとしたアクセントを付ける等とても参考になった。
    これは是非、実践してみたいと思う。
    やはり、こういった講演を聴くと毎回とても刺激になり、実際に真似してみたくなり、手が疼いてしまう。


    架工部: 佐藤 栄司

    アメリカで活躍する林直樹さんの講演を前回の国際歯科大会以来4年ぶりに視聴することができました。
    顔の輪郭、目の高さ・位置、唇の形・動き、そこから導き出される歯の形態、ポジション、そして機能回復。
    それらトータル的な考えが必要なのが「審美補綴治療」と呼ばれる。
    一方う蝕や色調などで患者の持つコンプレックス改善のための補綴治療は「歯冠修復治療」に留まる。

    これらの要素をよく理解した上で、トラブルのないような流れにする為、今回はモックアップの重要性について話されてました。
    モックアップとは診断用WAXUPの事で、同時にプレパレーションガイドの製作、これを行いDrとよく打ち合わせが出来たならあとは、製作する補綴の出来のみでスムーズな治療を行えるとのことでした。
    また患者の話す姿や笑っている姿、いろいろな表情の動画なども参考にすることで、より患者に合った補綴製作が可能だそうです。あとは、正中を設定する時の上唇(キューピット棒)との兼ね合いや、クリアランスの数値など大いに参考になりました。
    日本とアメリカの違いは多々あるにせよ、今回得た知識を少しづつでもDrとの会話の中で伝えていき、よい審美補綴治療、歯冠修復治療を行えるよう、邁進していきたいと思います。


    架工部: 坪井 大樹

    10月11日、12日と横浜で開催されていた国際歯科大会に参加してきました。4年に1度の開催と言う事もあり充実した講演内容になっており、佐々木先生の講演では審美修復行っていく上でも重要な歯牙形態の重要性や各材料(e-maxやジルコニア等)の物性や色調等の講演内容で、再認識する事や新しく知る事が多々ありました。
    土屋先生の講演では16歳の少年の先天性歯牙欠損で矯正を行わずに歯列回復し その少年の表情がみるみる明るくなって行く様子をスライドで見ると歯科技工と言う仕事が人の人生に深く関わっており、人を明るくする事が出来る素晴らしい職業だと再認識しました


    架工部: 成田 貴行

    今回第7回日本国際歯科大会参加し、貴重な講演を多数聴講することができました。自分の知識の浅さもあり、全てを理解することはできませんでしたが、とても良い刺激となりました。
    講師の方それぞれに考え方やアプローチの違いはありましたが、患者の笑顔を目指すという目的は同じだということに感銘を受けました。また、従来の技工を習得して初めてデジタル技工が形になると改めて感じ、自分の未熟さを知ったことが今回一番の収穫だったと思います。
    ワールドデンタルショーでは数年前に九州デンタルショーに行った際に感じたCAD/CAMシステムの飽和感は無く、さらに多くのメーカーが様々なシステムを発表しており選択の幅が広がった反面、ベストな選択が難しくなったように思います。また、CAD/CAMに対する関心も高くなってきているようで、技工士だけでなくDrやDHの方も興味を持たれているようで、現在使用している3Shape及びAadvaだけでなく、他メーカーのCAD/CAMについての知識も習得する必要があると感じました。


    架工部: 行徳 育美

    10月11日,12日と日本国際歯科大会に行って参りました。
    初めての研修ということあって目に入るものが全て新鮮でした。
    私が聞いた講演は10月11日『審美技術の競演』と10月12日の『特別講演』でした。
    専門的な用語が多く中々理解できない部分もありましたが、世界で活躍する技工士さんの話を聞けたことは自分にとってとても良かったと思います。
    特に12日の講演では、急きょ講演が決まった桑田正博さんの海外で活躍するまでのお話や、林直樹さんの臨床ケースを用いた講演が印象的でした。

    今回の講演で日本の技工士がこんなにも世界で活躍していることを知って、自分の中での歯科技工の可能性がさらに大きくなった気がします。
    また講演をきける機会があれば、積極的に参加したいです。


    義歯部: 杉山 健太

    10月の11日12日の二日間、パシフィコ横浜で行われた国際歯科大会に参加し、講演・テーブルクリニック・デンタルショー等いろいろなものを見たり聞いたりできました。
    講演はテーマを義歯に絞って11日土曜日は『超高齢化社会の歯科技工(前)』12日は『超高齢化社会の歯科技工(後)』に参加した。内容は総義歯・パーシャル・CAD/CAMデンチャーなど様々であった。中でも私が一番興味を持ったのは小久保京子先生の講演で出てきたCAD/CAMデンチャーで、印象体をスキャンし義歯床をデザインし削りだしたモノのスライドを見たとき正直「とうとう総義歯にもCAD/CAMの波がきたか…」と焦りのようなものを感じた。しかし、小久保先生も言っていたがこの波は避けられない流れだと私も思う。遅かれ早かれ義歯のマーケットにCAD/CAMが出てくるのであれば迎え入れるしかない。CAD/CAMを扱うのは技工士である。義歯の知識があるのとないのではデザインの仕上がりも変わってくるだろう。これからの技工は知識と向上心をもった技工士が生き残ると思う、CAD/CAMに仕事を奪われないように日々精進せねばと強く思った。


    営業部: 野口 大輔

    「いまこそ歯科医院を伸ばす絶好のチャンスという」講演に参加しました。患者様のQOLを高めるために、自費も含めた患者様への治療の提案の仕方という内容でした。
    今回このような歯科医院様向けのセミナーを受講したのは初めてでしたが、営業としてもとても参考になりました。今後も歯科技工だけではなく、 お取引の医院様に様々なご提案ができるよう幅広く勉強をしていきたいと思います。