2016年4月16日、御茶ノ水で行われた「筒井塾・咬合療法コース(第3回)」”包括歯科臨床・咀嚼運動から捉えた咬合面形態”に、ZOO LABO架工部の佐藤栄司が参加しました。
架工部 : 佐藤 栄司
第一回の講義では生理学的咬合と補綴学的咬合の概要と整合性について学びました。
続いて第二回では第一回の講義内容をふまえた上で、補綴学的咬合で最も重要な咬合面形態と配列について学びました。
そして今回は実際の臨床ケースと、デモ患者を用いて診査・診断からリモデリングを経て咬合再構築までの流れを学びました。
その中で最も難しく重要になってくるのが診査・診断となります。
診査・診断とはまず問診から視診、聴診、触診を経て基本的な資料収集を行い、追加検査にて仮説の絞込みを行い診断となります。
診査には、ストロマジー型の分類や、MT機器(ナソヘキサグラフ、バイトアイ)、CT画像、セファロ分析などを用いて行います。
この診査・診断で患者様の訴える症状の原因がどこにあるのか特定することが主要で今後の治療がスムーズにいくかどうかが決まります。
原因で最も多いものは態癖で、それを指導し改善させることが咬合療法の入口であり、治療の最短距離になります。
今回の講義では主にチェアサイドの話がメインでしたが、この診査・診断を見誤ると、その後の補綴学的咬合でどんなに良い咬合面形態・歯列アーチを与えても、咬合療法にはほど遠く、治療したことにはなりません。
より診査・診断を良いものにする為に、今後は技工士もデンタルやセファロ分析などを勉強して歯科医師とディスカッションできるようになる事が重要と感じました。